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チリとチリリの紙の変更について・その4 

                                    2009年6月20日

             DSCN1276_convert_20090622120258.jpg

前回までのあらすじ
絵本チリとチリリの本文に使用している印刷用紙が変更になるにあたり、思い切って環境配慮紙にできないかと出版社に提案することに。すると出版社のアリス館もOKして下さって・・・。詳しくはチリとチリリ紙の変更について その1・2・3を。


環境配慮紙の中でも国産間伐材&再生紙のミックス紙が理想だな、と思いましたが値段的にとても無理そう・・・。ならば再生紙でも古紙混合率の高いものを使いたいと、次に思い、いくつか候補をあげました。サイズも厚さも合うし、値段的にもOKでしたので、これはいけるぞ! と思ったのですが・・・。まず、出版社と印刷会社とのお取引き(流通ルート?)の事などで、どの製紙会社の製品でも良いというわけではない、とのことでした。それと、安定供給が見込めるものでないと重版時に対応できず困る、という問題も。紙によっては大量の注文がないと作らないとか、常に在庫があるとは限らないのですって。その結果、候補にあがった紙はどれもダメという事でした・・・。この時はかなりがっくりきました。

でもその後、アリス館の方から、再生紙ではないけど、これだったら 唯一 ・値段 ・取引きがある会社 ・安定供給が見込める と条件が合うけどどうですか?という紙を提示していただきました。それは、森林認証紙(森林管理が適正に行われているかどうかを第三者機関によって審査・認証された紙)のひとつでした。100%パルプでしたが認証機関の基準と原則を読み、環境保全の点から見て適切で、経済的にも継続可能な森林管理を推進することを目的としている等々、これなら自分も納得いく!と思えたので,いろいろありましたがその紙に決めたのでした。

製紙会社が「植林してますから」というだけでは、ガンズ社の例もあるし、また、植林する土地に住む人を含め、生きものにとってそれがどういう影響があるのか、単一種を植林することもどうなのか、ナドナド不安な点がたくさんありますが、伐採地の森林環境や地域社会に配慮することを第三者機関が承認することで、私が現地に行って確かめる事はできないけれど、第三者機関さんにお任せして、以前よりはるかに安心できる紙を使えるんだと思えたのです。

そして、2008年秋以降重版された絵本「チリとチリリ」シリーズは本文の紙が変更になったというわけです。くらべない限り、違いにはきっと気づかれないと思います。風合いのあった紙からすこし白い紙になったという感じ。とにもかくにも私にとっては大きな変化で、大量生産してることに変わりはありませんが、ほんの少しだけ前より胸をはることができました。(絵本に「森林認証紙」と表記したり、ロゴマークをいれるには加工流通機関(出版社や印刷会社)も認定を取る必要がありましたので、それはしていません。)

そして、編集者に相談をして耳を傾けてくださった事、出版社も協力いただけた事(アリス館は今回の事をきっかけに紙の勉強会まで開いてくださいました!)、本当にありがたかった。紙のお店に足を運んだことも勉強になったし、お店の人にも良くしてもらって。ずっと悩んでいた事を口に出してみてよかったな、と思いました。もちろんこれで全て解決というわけではありませんが。
                               ・・・・・つづく
絵本のこと
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再生紙100%ティッシュペーパー 

                              2009年3月18日
          
           DSCN1236_convert_20090318163647.jpg

恥ずかしながらわりと最近まで、ティッシュペーパー(の多く)が100%パルプとは気づいていませんでした。まさか主に鼻をかむものに100%パルプを使っているとは思わず、もちろん再生紙と思いこんでいました、トイレットペーパーみたいに。でも手軽にお店で買えるものはほとんど(少なくても私のまわりの店では全て)100%パルプです。なんかもったいない。万年鼻炎の私はなるべくハンカチで拭く事にしますが(手鼻をかめたらカッコイイけど)、はやりおもいきり鼻をかみたいときもあります。で、それに気づいてからちり紙を買ってみたりしましたが、どうも弱すぎて・・。そしたら何の事はないネットで買えました、再生紙100%ティッシュペーパー。量を多く買わないとなりませんが一箱あたりの値段はスーパーで売っているのと変わりません。(一箱60円くらい、しかもフィルムなしだから古紙回収時楽ちん)60箱からの購入だったので近所で分けようと思いましたが、届くと大きめの段ボール一箱におさまっていたのでこれなら家においておいてもいいなという感じ。何年分かになるでしょう。使ってみると丈夫で私好みでした。だからと言って無駄遣いはいけませんけど。
古紙一番館

ほかの事
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チリとチリリ紙の変更について その3 

                                   2009年2月4日
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前回までのあらすじ
絵本チリとチリリの本文に使用している印刷用紙が変更になるにあたり、思い切って環境配慮紙にできないかと出版社に提案することに。すると出版社のアリス館もOKして下さって・・・。
詳しくはチリとチリリ紙の変更について その1・その2を。



環境配慮紙といって、いったいどの紙を使うのが私自身納得がいくのか、その中で使用可能な紙はあるのか・・・。まず私の理想は間伐紙と再生紙でした。間伐材を使った間伐紙は森の健康のために切った方が良い木、切ったからには使った方が良い木材を使用していて、とても良いと思いました。再生紙は繰り返し使う事でモノを大切にしたいという考えから良いと思うのです。再生紙は古紙を繰り返し使用していくと徐々に弱くなるとの事、で、古紙と国産間伐材のバージンパルプを混ぜた再生紙がとても良いのではと思ったのです。出所がハッキリしてて、リサイクルもできる。そんな紙を絵本に使えると良いと思いました。(再生紙については100%パルプよりも環境に悪いという人もいます。でもそれは間違っていると思います。その話はいずれ。古紙偽装問題発覚直前に製紙業界が突然言い出した印象もあります。)

インターネットや、ペーパーギャラリーに足を運んで私なりに調べて、間伐紙や、間伐紙と古紙の混ざった印刷用紙はありましたが、絵本に使うにはまだ値段が高いようでした。1冊何千円になってしまう位、なので「チリとチリリ」には無理。普通の再生紙の方は値段は問題ない範囲でしたが、その頃偽装問題で生産中止とか、古紙配合率を変更とか、古紙の海外流出など色々あって、業界もまだ混乱しているかんじでした。 その中でも、元々偽装がなかった再生紙や、古紙配合率をきちんと改めたものもありました。古紙配合率が高いものほど、当然ですが黒い点々がまざってたり色もグレーっぽかったりしました。

ところで、真っ白な紙を使う事は恥ずかしい事だ、前にそういう風潮があったように思いましたが、外国の話しだったかな?美しさの追求のために多くの無理な犠牲を払っていたとしたら、それは美しくも何ともないと思いますが。私自身はとくに白さを求めていませんでしたから、古紙偽装発覚で「消費者に白さを求められて・・」と製紙業界の人が言っていたのを見て不思議でした。(消費者のせいか!?)できないならできないと、言ってくれればその中で選ぶのに、無理して嘘をついて・・・。あの事件は詐欺だな、お金返してほしいなって今でも悔しく思います。偽装は100%企業が悪いけど、企業はどうしても、お客さんの求めるもの、売れるものを作ってしまいますから。やはり一人一人が安くても、見た目きれいでも、裏でいけない事しているものは買いませんよって、しっかりしていないとと思う今日この頃。あんなに真っ白な100%再生紙なんておかしいと、気づくべきだったな。


話しを戻して。
再生紙で、なるべくバージンパルプの混じりの少ない、そんなグレーっぽい再生紙こそ良いではないかと思いました。絵本にぜひ使わせてもらいたい!と盛り上がり、サイズが合うものを調べて、いくつか候補を選びました。けれどやっぱりそう簡単にはいかず、素人にはわからない複雑な事情がありました。
                                   つづく
絵本のこと
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署名をお願いします 

                                                                            2009年1月18日
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              署名のご協力をおねがいします!!
どうぶつが大好き、という方へ。 動物取扱業者の規制の強化や、動物虐待の定義についてなどの動物愛護法の改定が2005年にされましたが、いまだに悪質な業者や虐待は多いままです。 残念ながら、現行法ではその仕組みが弱いため、法律が十分に機能していない側面があります。「動物虐待への対策強化を求める署名・実行委員会」は、動物愛護法の実効性を高めるための提案を行うとともに、その制度化を求めて再度、署名活動を行っています。私にもできる事からと、身近な所から署名を集め始めました。動物虐待をなくしたいと願う方へ、ぜひご協力お願いします。
署名用紙ダウンロードと、詳しい事は「動物保護法制の改善をめざすネットワーク」へ。3月末日まで受け付けているそうです。

同時に千葉県「動物保護条例」の制定を求める署名もよろしくお願い致します!
千葉県には、ほぼ全都道府県が定めている「動物の愛護及び管理に関する条例」がありません!!
千葉県に日本一の動物保護条例を!こちらは1月いっぱい受け付けているそうです。

犬や猫のちいちゃな子どもたちがお母さんから引き離されてせまいおりにひとりぼっちで入れられています。本当なら兄弟たちと遊びながら育つのに。そして夜は店員も帰ってしまいます・・。そんなペットショップが私のまわりにはたくさんあります。みんな平気でそんなおみせでショッピングしています。わたしには近づけません。近所で猫が赤ちゃんを産みました。母猫はそれは大切に育てて人が近づくと必死で子どもを守っていました。子どもは今では8ヵ月近くになりますが、まだお母さんのおっぱいをねだったりしてあまえています。そんな姿を見ていると、まだまだあまえたい盛りの赤ちゃんを、あんなとこにひとりぼっちで閉じ込めておける人たちの気持ちが理解できません。そして売れ残ったコたちはいったいどうなるのか、と考えただけで胸が張り裂けそうになります。動物実験に払い下げられる現実もあるのです。
いきもののこと
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チリとチリリの紙の変更について・その2 

                                                                             2008年12月15日
            
             DSCN1134_convert_20081209160211.jpg

前回までのあらすじ・・
大量に紙を使ってモノをつくるものとして、今一度、振り返って自分の使う紙の事を考えたいと思ったのでした・・。詳しくはチリとチリリの紙の変更について・その1を。



・・・そんなことで、自分の絵本を印刷する紙がどんな紙なのか、知らないのはイヤだな、無責任だなと思い、すでに出版されている本は仕方ないとしても、これから作る本は、なにか考えなくてはいけないなと考えました。

で、せめて*森林認証紙、*再生紙、*非木材紙、*間伐紙などを使っていきたいと考えました。すでに非木材紙を使用してもらっている絵本もありますが、配合率や出所などわかりません。それに値段も高くなかなか使用できないようで、お願いしてもあっけなく断られる事がほとんどでした。でも、私のお願いの本気度が足りなかった事も事実です。

で、今後本気でそれらを使用したいと思って、それが可能なことなのか、不可能なのか。もしかしたら コスト的に全く合わなくて、「あなたの印税を全部引いても 全然足りないのさ」なんて言われないか? 「絵本に再生紙?全くお門違いよ」って笑われれるんじゃなか?
実際絵本に 上のような紙を使うことはまだ少ないし 紙の種類も限られるし 難しいことはわかっていましたから。

まず編集者に相談するのが、本当にドキドキしてしまいました。でもとにかく話してみなければ始まらない。そう思って身近な編集者何人かに、「今後、そのようなことって可能なのか?」と相談し始めました。 すると、どうでしょう ! みんな とても真面目に 興味深く聞いてくださいました!そして不可能ということではないのでは?と言ってくれたのです。その上 色々調べてくれたり、印刷屋さんに聞いてみてくれたり。わたしはもう、うれしくて! それまでずっとひとりで、悶々悶々と悩んでいましたら・・・。
良き理解者である編集者たちに感謝! そして これからもよろしくです!
まだその時は、具体的な話しではなかったのですが これからの自分の絵本作りに希望が見えた気がしたのです。まだしばらく、絵本をつくらせていただいてよろしいでしょうか、という。

そして、まさにそんな時、私の絵本「チリとチリリ」シリーズの本文に使用していた紙が廃盤になるという連絡がありました。で、急いで かわりの紙をみつけなければということでした。(チリとチリリシリーズは4冊出ていて、私の本の中では知って下さってる方が多い本です)

すでに 出版されている絵本ですから、紙を変えると 雰囲気も変わってしまいます.「チリとチリリ」はどちらかと言うと、色の出具合いより風合い重視の、優しい質感 のある紙を 使っていました。なので、出来るだけ似たような風合いや、色の紙を選ぶことを真っ先に考えました。そして そういう紙の見本もさがしてもらっていて、上で言ったような、環境配慮紙のことは考えませんでした。(頭をよぎりはしましたが、絶対無理と思っていました。)

でも・・でも・・いや待てよ。
このタイミングに「チリとチリリ」の紙を変えるということは、なにかの巡り合わせかも? わたしにとって すごいきっかけになるのでは???この際、思い切って考えていた 環境配慮紙を、「チリとチリリ」に使ってみたらどうかなと、考え始めました。それは、今までの優しい色合いと風合いをあきらめるということにもつながる事でした(前にも書きましたが環境配慮紙はとても限られた種類しかないとわかっていましたので)・・・。

すごーく迷いましたが、あまり時間もなかったので、思い切って、そうしたいと言う考えを担当編集者に伝えました。これまたドキドキでした。すると彼女は とにかく私の気持ちを汲んでくださり(感謝!)、彼女はフリーの編集者ですが、出版元のアリス館に相談して下さいました。するとアリス館も再生紙やら認証紙やらを検討してくれることになりました! ありがとうアリス館!!だって、もしかしたら紙の雰囲気ががらりと変わったら、前より売れなくなるかもしれないし、仕事も増やすことになるし・・。本当に私のわがままにお付き合い下さって、申し訳ない。けど本当にうれしかったのです・・。
                                                                                つづく 

*森林認証紙ーー森林管理が適正に行われているかどうかを第三者機関によって審査・認証された紙
*再生紙ーー古紙をリサイクルして作られる紙
*非木材紙ーーバガス、ケナフなど、パルプ以外を原料とする紙
*間伐紙ーー人工的に植林した森林の密度調整のために間引きされた間伐材が原料の紙。
絵本のこと
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木ノモノ展示 

                              2008年11月29日

「木ノモノ」を東京・目白の本やさんブックギャラリー・ポポタム
12月6日まで(日月休み12〜18時)、展示・販売しています。
お近くの方はぜひ、お立ち寄り下さい。

今回デビューのニューアイテム、
その1
 「チリとチリリのミニつみ木」
   ちいさい、ちいさいつみ木です。
   チリとチリリの顔が焼き印されています。
   ミツロウワックスと自然塗料で仕上げた
   やさしい風合い。
      しつこいですが ほんとにちいさいです。


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その2
「いきものパズル」
    木目をあわせたり、
   生き物の種類をあわせたり して遊びます。
   木目がとてーも奇麗!
   ぜひさわってみてほしい。

  DSCN1125_convert_20081128232723.jpg

          一部で人気のパンちゃんクッキー(おいしいヨ)も販売しています!


展示のこと
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映画「きつねと私の12ヵ月」をみて   

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先日、映画「きつねと私の12ヵ月」の試写を見ました。
きつねと女の子の出会いと別れのおはなし。
動物映画は以前はあんまり見ませんでした。
なんかかわいそうな映画が多い気がして。
どうせ最後は死ぬんでしょ?死ぬんでしょ?と決めつけてしまったり、
予告編だけ見て大泣きして「ごめんなさい、ごめんなさーい」と
なぜか自分を責めてしまったり・・する事が多いので、
見る前からすっかり疲れてしまうのです。

でも最近は野生動物のドキュメンタリー映画が多いですよね。
そういうのはわりと見ます。「ミクロコスモス」を見てから
そういうのは、劇場に出かけます。
今回は、ドキュメンタリーではないけれど、
「皇帝ペンギン」で、アカデミー賞長編ドキュメンタリー賞を受賞した
リュック・ジャケ監督の実体験をもとにつくった
ドキュメンタリータッチのおとぎ話、なのですと。

なんといっても大自然が素晴しい。野生動物が美しい。
そんな野生動物を身近に感じながら大自然を遊び場にする少女リラが
たくましくて、もう憧れてしまう!・・お友達になって下さい・・・。

最後はせつないけど、すがすがしい気持ちもしました。
リラときつねのテトゥは住む世界が違うのです。
どんなにお互いに好きでも。

野生動物は、やっぱり大自然で駆け回っていてほしい。
住むべき世界に住んで欲しい。
間違ったところに連れてこられる野生動物がこれ以上ふえない事を
この映画を見て改めて願いました。
人間の見たい知りたい飼いたいなんていう身勝手な欲望のために。

 
きつねと私の12ヵ月2009年新春ロードショー
映画のこと
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豊かなくに 

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絵と詩
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チリとチリリの紙の変更について・その1 

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自作絵本「チリとチリリ」シリーズの本文用紙が今後変更になります。
絵本に 使う紙が変わるということは、人によっては 大きな問題では ないかも
しれないけれど、私にとっては なんだかもう おおさわぎでした(笑)。
読者の中には 紙質も好き と言って下さる方も いらっしゃいました。
もしかしたら なにが変わったのか わからないという人の方が 多かったりして。
それはそれで良いことかも。

シリーズの途中で紙を変えることになった いきさつと、
自分の気持ちを聞いてもらおうと思いまして・・・。
長くなるので、何回かに わけて書きます。

絵本を描く という仕事をしていて、ずっと気になっていたことがあります。
それは たくさんの紙という資源を使っているということです。自分の絵本が 出版される喜びと楽しさで、その「気になること」をついつい 後まわしにしてきました ── 。

でも、出版する本の数が増えるほど「仕方がない」の渦巻きの中から一歩外へ出なくては、
という思いが強くなり、ほんの少しずつですが 自分が絵本で使っている 印刷用紙のことを調べる、
というほどではないですが、製紙会社のホームページを見たり、
機会をつくって、直接 話しを聞いたりしたいと思っていました。

大手製紙会社のHPでは、それぞれに環境対策を行っており、原料調達方針についてもしっかりしているように思いました・・・。  
けれどそんな矢先、製紙会社の古紙配合率偽装問題発覚・・・。
私にとって、かなりショックな事件でした。再生紙ならと、はがきを購入したり、古紙回収はものすごく徹底してやっていたし・・。紙を繰り返し使うことは、ものを 大切にすることにつながると 今でも思っていますし。

でも さらにその後、 ガンズ社*による 天然林伐採の事件で  その木材チップの多くを日本の製紙会社が輸入している  という事実を知り! もう愕然としました。 もしかしたら 私が使用した紙は 野生生物のすみかを奪って作ったのかも?    違うかもしれないけど、でもそうかもしれない?・・。 
わからないのです。  なんだか わかんないって、本当にイヤだと思いました。

食べ物と一緒で、遠くはなれた所からものを買うということは いろいろな問題が起きやすいし.何かあっても 実態を把握するのは 難しいのだなと思いました。 自分が買うものについては、地産地消にこだわっているのに、自分が作り出すものについては無責任すぎた・・・と反省しました。

生活の上でも 仕事でも 紙をいっさい使わない、というのは今の私には まだ無理で、製紙会社には今後もお世話になると思います。ただちょっと、信用しすぎることはできない、と考えるようになりました。私自身が気をつけなければいけない、自分の絵本を印刷する紙のことは やはりきちんと考え直さなくては、と・・・。                                                                                          つづく
                                                                                                                        
*ガンズ社:その伐採、植林のやり方を非難されている。タスマニアの原生林、老生林を皆伐し、収穫後焼き払い、その後毒をまき野生動物を殺し、木材チップのための単一種を植林・・。そしてそのチップの最大の輸出先が日本・・。
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